「AIを使ってみたいけれど、いろいろなサービスがあってどれを選べばいいかわからない」——そんな悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。
2026年現在、生成AIサービスは数多く登場していますが、中でも広く利用されている主要サービスは ChatGPT、Gemini、Claude、Microsoft Copilot、Perplexity AI の5つです。
この記事では、それぞれのサービスの特徴や料金、得意な場面を初心者の方にもわかりやすく比較し、「自分にはどれが合っているのか」を選べるようにガイドします。
主要5サービスの概要
2026年2月現在の主要な生成AIサービスは以下の5つです。
| サービス名 | 開発元 | ひとことで言うと |
|---|---|---|
| ChatGPT | OpenAI | 最も有名な万能型AI。文章作成からプログラミングまで幅広く対応 |
| Gemini | Google検索やGmailと連携できるマルチモーダルAI | |
| Claude | Anthropic | 長文処理と自然な文章が得意な安全性重視のAI |
| Microsoft Copilot | Microsoft | Word・Excelなど Office製品に統合されたAIアシスタント |
| Perplexity AI | Perplexity | 情報源付きで回答するAI搭載の検索エンジン |
各サービスの特徴を詳しく解説
ChatGPT(OpenAI)
ChatGPT は、OpenAI社が開発した世界で最も利用者の多い生成AIサービスです。2022年のリリース以来AIブームの火付け役となり、現在も生成AIの代名詞的な存在です。
主な特徴:
- 万能型のオールラウンダー:文章作成、要約、翻訳、プログラミング支援、アイデア出しなど幅広いタスクに高いレベルで対応できます
- マルチモーダル対応:テキストだけでなく、画像の理解・生成、音声での会話、ファイルの分析が可能です
- メモリ機能:過去の会話内容やユーザーの好みを記憶し、使うほどパーソナライズされた回答を返してくれます
- カスタムGPT:自分専用のAIアシスタントを作成・共有でき、特定の用途に特化させることができます
- 豊富なプラグイン・連携:サードパーティ製のアプリやツールと連携して機能を拡張できます
こんな人におすすめ: 初めてAIを使う方、1つのツールでなるべく多くのことをやりたい方向けです。
Gemini(Google)
Gemini は、Google が開発した生成AIサービスです。もともと「Bard」という名前でしたが、2024年に「Gemini」としてリブランドされました。
主な特徴:
- Googleサービスとの連携が最大の強み:Gmail、Googleドキュメント、スプレッドシート、Google検索などと直接連携でき、日常的にGoogleのサービスを使っている方には非常に便利です
- 大量データの処理に強い:最大100万トークンという巨大なコンテキストウィンドウを持ち、非常に長い文書や大量の情報を一度に処理できます
- マルチモーダルの先駆け:テキスト、画像、音声、動画を統合的に理解・生成でき、YouTube動画の要約なども可能です
- Deep Research機能:調査テーマを入力すると、AIが自律的にWeb検索を繰り返し、レポートを自動生成してくれます
- 無料プランが充実:無料でもGemini 2.5 Flashなど高性能なモデルを利用でき、コストをかけずに試しやすいです
こんな人におすすめ: GoogleのサービスやAndroidスマホを日常的に使っている方、大量のドキュメントを分析したい方向けです。
Claude(Anthropic)
Claude は、Anthropic社が開発した生成AIサービスです。元OpenAIの研究者たちが「AIの安全性」を重視して設立した会社であり、その設計思想が製品にも反映されています。
主な特徴:
- 自然で読みやすい文章が得意:他のAIと比較して、人間が書いたような自然な文体の文章を生成する傾向があり、ライティング用途で高い評価を得ています
- 長文の処理能力が非常に高い:最大100万トークン(約20万文字)ものテキストを一度に処理でき、長い報告書や契約書の分析に強みがあります
- ハルシネーション(嘘)が少ない:安全性を重視した設計により、他のAIと比較して「もっともらしい嘘」をつく頻度が低いとされています
- コーディングに強い:プログラミング支援の分野でも高い評価を受けており、「Claude Code」というAIコーディングエージェントも提供しています
- 安全性・倫理性への配慮:「Constitutional AI」と呼ばれる独自の安全設計により、有害なコンテンツの生成を抑制しています
こんな人におすすめ: 長文の分析・執筆をする方、プログラミングをするエンジニアなど、正確性を重視する方向けです。
Microsoft Copilot(Microsoft)
Microsoft Copilot は、Microsoft が提供するAIアシスタントです。最大の特徴は、Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Teamsなどの Microsoft 365アプリケーション に直接連携できる点です。
主な特徴:
- Office製品との完全統合:Wordで文書を自動作成、Excelでデータ分析、PowerPointでスライド自動生成、Outlookでメール要約など、普段使いのOfficeツールの中でAIを活用できます
- 業務効率化に特化:ビジネスパーソンが日常的に行う定型業務(議事録作成、データ集計、メール対応など)をAIで大幅に効率化できます
- セキュリティが高い:Microsoft 365の権限と連動するため、企業の機密情報を扱う際も高いセキュリティ基準を保てます
- Windows に標準搭載:Windows 11にはCopilotが標準搭載されており、OSレベルでAI機能を利用できます
こんな人におすすめ: 仕事でMicrosoft 365(Word・Excel・PowerPoint)を日常的に使うビジネスパーソン、社内の業務効率化を図りたい方向けです。
Perplexity AI
Perplexity AI は、「AIを搭載した次世代の検索エンジン」とも言えるサービスです。他のAIサービスとは少し異なり、「調べる」ことに特化 しています。
主な特徴:
- 回答に必ず情報源(ソース)が付く:すべての回答に、参考にしたWebサイトのリンクが表示されます
- リアルタイムのWeb検索:常にインターネットから最新の情報を検索して回答するため、ニュースや最新技術の調査に優れています
- 複数のAIモデルを選択可能:Pro版では、GPT-5.2やClaude Sonnet 4.5など、OpenAIやAnthropicの高性能モデルを選んで利用できます
- シンプルで使いやすいUI:検索エンジンのように質問を入力するだけで使えるため、AIに慣れていない方でも直感的に利用できます
こんな人におすすめ: 調査・リサーチを頻繁に行う方、情報の正確性・出典を重視する方、AIを検索エンジンの代わりに使いたい方向けです。
料金プラン比較
各サービスの料金プランを比較してみましょう(2026年2月時点)。
無料プランの比較
| サービス | 無料プランの特徴 | 主な制限 |
|---|---|---|
| ChatGPT | GPT-4o miniが利用可能 | メッセージ数に制限あり、高性能モデル利用は限定的 |
| Gemini | Gemini 2.5 Flashが利用可能 | Deep Researchなど一部機能は回数制限あり |
| Claude | Sonnet 4.5が利用可能 | 1日あたりのメッセージ数に制限あり |
| Copilot | 基本的なチャット機能 | Office連携なし、機能制限あり |
| Perplexity | 基本検索が利用可能 | Pro Search(高度な検索)は回数制限あり |
ポイント: どのサービスも無料で試せます。まずは無料プランで使い心地を試してから、有料プランの検討をおすすめします。
有料プラン(個人向け)の比較
| サービス | プラン名 | 月額料金 | 主な特典 |
|---|---|---|---|
| ChatGPT | Plus | 約20ドル(約3,000円) | GPT-4o / 最新モデル利用、DALL-E画像生成、Sora動画生成(制限あり) |
| ChatGPT | Pro | 約200ドル(約30,000円) | 全モデル無制限、128Kコンテキスト、最優先アクセス |
| Gemini | AI Pro | 約19.99ドル(約2,900円) | Gemini 2.5 Pro、Deep Research、2TB Google ストレージ |
| Gemini | AI Ultra | 約249.99ドル(約37,500円) | 最上位モデル、25,000 AIクレジット、高度な動画生成 |
| Claude | Pro | 約20ドル(約3,000円) | 全モデル利用可、5倍の利用量、優先アクセス |
| Claude | Max | 100〜200ドル | 5〜20倍の利用量(ヘビーユーザー向け) |
| Copilot | Pro | 約20ドル(約3,000円) | 高性能モデル、優先アクセス |
| Copilot | M365 Copilot | 約30ドル/ユーザー | Office連携フル機能(M365契約が別途必要) |
| Perplexity | Pro | 約20ドル(約3,000円) | 高性能モデル選択可、Pro Search無制限、ファイル分析 |
ポイント: 多くのサービスが 月額約20ドル(約3,000円) の価格帯に標準プランを設けています。日常的にAIを活用するなら、この価格帯から始めるのがおすすめです。
得意分野の比較
それぞれの用途におすすめのサービスを整理します。
| 用途 | おすすめサービス | 理由 |
|---|---|---|
| 文章の作成・編集 | Claude / ChatGPT | Claudeは自然な文体、ChatGPTは汎用性で強い |
| AIプログラミング | Claude / ChatGPT | Claude Codeが高評価、ChatGPTも幅広い言語に対応 |
| 調査・リサーチ | Perplexity / Gemini | Perplexityは情報源付き回答、GeminiはDeep Research機能 |
| データ分析・Office作業 | Copilot / Gemini | CopilotはExcel連携、GeminiはGoogle スプレッドシート連携 |
| 画像・動画の生成 | ChatGPT / Gemini | ChatGPTはDALL-E・Sora、GeminiはVeo動画生成 |
| 長文ドキュメントの分析 | Claude / Gemini | どちらも100万トークンの超大コンテキストに対応 |
| 日常のちょっとした質問 | ChatGPT / Gemini | 無料プランが充実しており気軽に使える |
| メール・会議の効率化 | Copilot | Outlook・Teams連携で業務をそのまま効率化 |
ユースケース別おすすめ
ケース1:「初めてAIを使ってみたい」
おすすめ:ChatGPT(無料プラン)
最も利用者が多く、チュートリアルや活用事例の情報もネット上に豊富です。困ったときに調べやすいのは大きなメリットです。まずはChatGPTの無料プランから始めるのがいいでしょう。スマホアプリもあるので、お手軽です。
ケース2:「仕事でOffice(Word・Excel)をよく使う」
おすすめ:Microsoft Copilot
普段使っているWord・Excel・PowerPointの中でそのままAIが使えるため、新しいツールを覚える必要がありません。レポート作成やデータ分析が劇的に効率化されます。
ケース3:「効率的に調べたい」
おすすめ:Perplexity AI
Google検索の代わりとして使えます。質問を入力するだけで、最新の情報を複数のソースから集めて要約してくれます。出典が明示されるので、ファクトチェックも容易です。
ケース4:「報告書や契約書などを分析したい」
おすすめ:Claude
Claudeは一度に約20万文字ものテキストを処理できます。安全性への配慮も高く、ビジネス文書の取り扱いにも安心感があります。
ケース5:「GoogleカレンダーやGmailと連携して使いたい」
おすすめ:Gemini
Googleのエコシステム内でシームレスに動作します。Gmailの返信文案作成、Googleドキュメントでの文章作成支援、YouTube動画の要約など、Googleユーザーにとって非常に便利です。
ケース6:「ブログ記事やクリエイティブな文章を書きたい」
おすすめ:Claude または ChatGPT
Claudeは繊細で読みやすい文体に定評があり、記事やエッセイの執筆に向いています。ChatGPTはアイデア出しや構成案の作成に強く、ブレインストーミングのパートナーとしても優秀です。
選び方のポイントまとめ
AIサービスを選ぶ際に押さえておくべきポイントを3つにまとめます。
1.普段使っているサービスとの相性で選ぶ
- Googleユーザー → Gemini
- Microsoftユーザー → Copilot
- 特定のエコシステムに縛られたくない → ChatGPT / Claude
2.主な用途で選ぶ
- 汎用的に使いたい → ChatGPT
- 文章の品質重視 → Claude
- 調査・リサーチ → Perplexity AI
- Office作業の効率化 → Copilot
3.まずは無料で試す
すべてのサービスに無料プランがあります。百聞は一見にしかず、同じ質問を複数のサービスに投げてみて、回答の質や使い勝手を比較してみるのもいいかもしれません。
まとめ
この記事では、2026年2月時点で広く利用されている主要AIサービス5つを比較しました。
AIサービスは日々進化しており、「どれが一番優れている」という絶対的な答えはありません。そのため、自分の用途・環境に合ったものを選ぶことが最も重要です。
まずは無料プランでいくつかのサービスを試してみて、自分に合ったAIパートナーを見つけてみてください。